好き × 得意
数学
本記事は、書籍『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』の学習メモを整理したものである。 「努力しているのに結果が出ない」という状態を防ぎ、自分の特性に合わせた最適な学習戦略をデザインする方法をまとめている。
結果を出すための最大の秘訣は、「ただがむしゃらに勉強する」ことをやめ、自分の特性(好き・嫌い・得意・苦手)を4象限で分析し、それぞれの領域に最適な学習戦略を適用することである。これにより、無駄な努力を省き、結果に直結する「正しい努力」が可能となる。
自分を理解していないことによる、目的と手段が乖離した努力のこと。
すべて同じ勉強法で学習している状態。好きな科目・嫌いな科目、得意な科目・苦手な科目で勉強の仕方が異なるはずである。
本来たどり着きたいゴール(目的)を忘れ、そのための道具やステップ(手段)をこなすこと自体が目的になってしまっている状態。 目的と手段が乖離している例として、以下のようなものがある。
目的:内容の理解、記憶への定着。
乖離:プロットや色分けに集中してしまい、脳が内容を理解しようとしていない。
目的:内容を完璧に習得すること
乖離:理解度に関わらず「ページをこなすこと」が目的になり、回数をこなすだけになってしまう。
自分を理解するためには、まず受験マトリクスで自分の「強み」と「弱み」を主観的・客観的に正しく把握することから始まる。
自分の対象(科目やスキル)を以下の4象限に分類する。下記はサイト運営者の場合。
好き × 得意
数学
好き × 苦手
コンピュータ・サイエンス
ブログ・ドキュメント作成
システム構築
嫌い × 苦手
英語
嫌い × 得意
それぞれの象限で、学習戦略は異なる。
好き × 得意
自分のペースで自由に深掘りすればよい。
好き × 苦手
目的・目標の再設定:最優先で努力すべき。方向性を修正する。
嫌い × 苦手
仕組み化・習慣化:意志力に頼らず、続くシステムを作る。
嫌い × 得意
効率化・アウトプット:時間をかけず、最小努力で成果を出す。
「好き」な対象であれば、学習のモチベーション自体はすでに備わっている。それにも関わらず「苦手(結果が出ない)」ということは、能力が低いのではなく、努力の方向性が間違っている(=手段が目的化し、無駄な努力をしている) 可能性が高い。
そこで「この勉強は、具体的に何ができるようになるためにやっているのか?」と目的を明確化し、やるべきこととやらなくていいことを分断する。これにより、努力の焦点(ピント)が合って結果に直結するようになり、元々持っている「好き」という強力な推進力によって一気に「得意」へと反転させることができる。
目標達成に対して責任を持ち、全力を尽くして結果を出すことに専念すること。仮に不合格であっても、全力を尽くして専念できたのなら、コミットできたことになる。これを誤って認識している人は多い。話はズレるが、特にSIer(ブログ著者の意見)。彼らSIerは、期限までにすべて終わらせることがコミットだと誤認している。しかし、それは納期を守るという意味であり、結果にコミットすることとは異なる。
物事の本質的な役割(機能)に焦点を当て、形式にとらわれず論理的に解決策を導き出す思考法。例えば、「この勉強はどの試験のどの問題を解くためにやっているのか?」と常に問う。
「嫌い」かつ「苦手」な対象において、最大の壁となるのは「やる気(モチベーション)」がそもそも湧かないことである。この状態で自分の「意思」や「気合」に頼って勉強を始めようとしても、すぐに挫折してしまう。
だからこそ、感情ややる気に一切依存せず、環境や仕組みの力を使って「無意識のうちに自動的にやってしまう」状態(=習慣化)を作ることが、この困難な領域を突破するための最も確実な戦略となる。
習慣化によって、「嫌い」によるやる気低下を無効化した。よってあとは「苦手」だが、これは「好きx苦手」の学習戦略を適用すればいい。苦手を好きにする戦略なので、応用可能である。
得意なことなので、やる気がないわけではない。しかし、嫌いなものは嫌いである。好きになれないこともある。そういうときは、時間をかけず、効率を最大化することを考える。タイムパフォーマンスを最大化する。
本書のメソッドを総括すると、学習において結果を出すためには「ただがむしゃらに勉強する」のではなく、自分と対象との関係性(好き嫌い・得意不得意)を見極め、適切な戦略を選択すること が不可欠である。
自分の課題を4象限に分類し、「自分が今どこにいるのか」を客観的に把握する。
好き×苦手:努力の方向性がズレているだけ。「目的の明確化」でピントを合わせる。
嫌い×苦手:意思は役に立たない。「仕組み化・習慣化」で自動的に進めるシステムを作る。
嫌い×得意:やる気は不要。「効率最大化(タイパ)」に振り切り、最小の労力で結果を出す。
弱点や嫌いなことを各戦略で突破していくことで、最終的には自らのペースで自由に深掘りできる「好き×得意」の領域を広げていくのが理想的な学習のサイクルである。
A. 自己分析が不足しており、すべて同じ勉強法で取り組んでいるためである。目的と手段が乖離した「無駄な努力」を避けるには、対象に対する自分の特性(好き嫌い・得意不得意)を理解し、戦略を変える必要がある。
A. 「好き」だが「苦手」な場合は、目的を明確化して努力のピントを合わせることである。「嫌い」かつ「苦手」な場合は、自分の意思に頼らず、自動的に勉強してしまう習慣・仕組みを作ることがカギとなる。
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