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連立方程式を解くことと逆行列

方程式を解く

 簡単な1元1次方程式を解くことを考え,これを一般化して連立n元1次方程式を解きたい.

 簡単な1元1次方程式x+1=4x+1 = 4を解いてみる.中学レベルでは+1+1を右辺へ移項してx=3x = 3として解を得る. しかし,連立方程式は移項するだけでは解けない.具体的には,変数xyxやyを消去して解を求めていた. つまり移項は一般的な方程式の解き方ではない.

 どう解くかというと,逆写像を計算して解く.x+1=4x+1 = 4の例では,写像f(x)=x+1f(x)=x+1の逆写像g(x)=x1g(x)=x-1 を計算して,g(4)=41=3g(4)=4-1=3として方程式を解く.写像は数と数の対応関係が明らかになっているので, その逆の関係が計算でき,解が求まるのである.

逆写像1と逆行列

逆行列で連立方程式を解く


Footnotes

  1. 逆写像についてわからなければ,インターネットで検索したり,生成AIに質問したりしてください.ここでは解説しません.