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数学ができている人とできていない人の特徴

数式が書かれている紙の画像

数学の勉強ができていない人/できている人の特徴

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 数学の勉強ができていない人の特徴は「問題にただ反応している」人だ.高校時代の私の特徴である. どういうことかと言うと,「1+1=?1+1=?」という問題に対して反射的に「22」と答えることである. これが問題に反応している状態だ.また,「この問題は〇〇の公式を使えば解ける」 というように、パターン認識で解いている場合もそうだ.受験数学はまさにこの状態なので, 数学の勉強をしているとは言い難い.

 数学の勉強ができている人は,根本的な部分から問い直す人だ.例えば「1+1=21+1=2」に対し,

  • 11とは何か?
  • ++とはどういう意味か?
  • ==は何を表しているか?

など,こういった明らかなことを自問自答し,理解していく人が数学の勉強をしている人だ.

 数学の勉強ができていない人/できる人の違いは「反応する」人と「思考する」人の違いである. その違いをまとめると以下のようになる.

区分反応思考
問題との向き合い方パターン認識根本的な理解
解き方公式や解法を当てはめる意味や定義を問い直す
答え既知の答え新しい答えを生み出す可能性

 パターン認識や公式・解法の当てはめがいけないわけではない.計算負荷を低減できるし, 数学の整理をする意味でも有用である.数学をするという意味で,パターン認識・公式の当てはめが数学ではない ということだ.