定理
が有理数のとき,実数としての和と有理数としての和は一致する:
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定理
が有理数のとき,実数としての和と有理数としての和は一致する:
実数の加法については定義した.だが,その実数がともに有理数であった場合,和の切断は自然な表し方ができるということを主張している.すなわち,
とできる.要するに,有理数であれば,で切断したことと同じということ.
上記は当たり前のようにみえるが,実数の加法の定義では
()なので,とは言えないのである.
を実数として切断で表わすと,として,.
また,,とおく.
を示すには,を示せばよい.
を示す.
とする.である.補題1.1より,有理数に対し,なる有理数が存在する.有理数の切断の条件1.より,なる有理数は.よって,なので,.
を示す.
とする.なので,.したがって,.つまり,.
以上より,を示せた.