ラズパイ4Bをアクセスポイント(2.4GHz)にする.
Androidタブレット(TECLAST P80X)が古く,モバイルWifiのアクセスポイント5GHzに接続できずにいた.(モバイルWifiのアクセスポイントを2.4GHz/5GHzにして接続し,インターネット通信すればいい話.)
だが,業務で使うTeamsが通信不良で接続が切れたりすると面倒なので,モバイルWifiの負荷をできるだけ落としたいという動機があり,タブレットはラズパイに接続してインターネットできるといいなと思い,1週間ほどかかって調査および実現をした.
参考サイト
- Ubuntu 22.04にWDC-150SU2Mを挿し、APモードで使用する
- dkmsのインストールはしていない.
- https://github.com/ivanovborislav/rtl8188eu
- APモードにするため,ラズパイのドライバを変更する必要がある.
- ドライバをラズパイにインストールするところまで.dkmsはインストールしていない.
- Can’t install linux-headers
- ドライバのビルドではraspberrypi-kernel-headersを使う.
- Raspberry Pi 5B(bookworm) アクセスポイント化&ルータ化メモ
- IPフォワードの設定
- Raspberry Pi 4B アクセスポイント化&ルータ化メモ
- IPマスカレードの有効化,設定の永続化
環境情報
- RPi 4 Model B (aarch64)
- DietPi v9.6.1
- WDC-150SU2M(タブレットをこいつに接続する(APモードにする).2.4GHz帯で動作)
- モバイルWifi(5GHz帯.ラズパイ内蔵無線LANとつながっている)
環境構築(アクセスポイント化)
上から順にコマンドを実行/ファイル修正をすればよい.
ドライバーインストールの準備
sudo apt install gitgit clone https://github.com/ivanovborislav/rtl8188eu.git
sudo apt install bc build-essential
sudo apt install raspberrypi-kernel-headers
ドライバーのインストール
Makeファイルの修正
git
でclone
してできたrtl8188eu
ディレクトリ内にあるMakefile
を修正する.ラズパイの場合は以下のように修正する.
145行目:CONFIG_PLATFORM_I386_PC = nに変更146行目:(OS 32bitの場合) CONFIG_PLATFORM_RPI_ARM = yに変更147行目:(OS 64bitの場合) CONFIG_PLATFORM_RPI_ARM64 = yに変更
コンパイルとインストール
cd ./rtl8188euchmod +x install.sh./install.sh -i
ネットワーク設定
ssid
とwifi-sec.psk
(パスワード)は好きなものを設定.
sudo apt install NetworkManagersudo nmcli connection add type wifi ifname wlan1 con-name hotspot3 autoconnect yes ssid dietpi-ap3 802-11-wireless.mode ap 802-11-wireless.band bg ipv4.method shared ipv4.address 192.168.2.1/24 wifi-sec.key-mgmt wpa-psk wifi-sec.pairwise ccmp wifi-sec.proto rsn wifi-sec.psk "password"
nmcli con up hotspot3
IPフォワード設定
# net.ipv4.ip_forward=1 net.ipv4.ip_forward=1
sudo apt install iptablessudo iptables -t nat -A POSTROUTING -o wlan0 -j MASQUERADE
sudo apt install -y netfilter-persistent iptables-persistentsudo netfilter-persistent save
sudo shutdown -r now
以上