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論理命題の同値変形問題

この記事では、命題 (𝑃∨𝑄)⇒𝑅 と同値な命題を求める問題の解法を解説する。 結論から述べると、同値な命題は (𝑃⇒𝑅)∧(𝑄⇒𝑅) である。

このセクションでは、書籍『集合・写像・論理 数学の基本を学ぶ』(中島匠一 著)に掲載されている論理命題の問題(問題5.3)の内容を提示する。

問題5.3

𝑃,𝑄,𝑅 は命題だとする。このとき、命題「(𝑃∨𝑄)⇒𝑅」と同値である命題は次のうちどれか。

  • (1) (𝑃⇒𝑅)∨(𝑄⇒𝑅)
  • (2) (𝑃⇒𝑅)∧(𝑄⇒𝑅)
  • (3) (𝑃∧𝑅)⇒¬𝑄
  • (4) 𝑃⇒(𝑅∨¬𝑄)

このセクションでは、論理学における同値変形を用いて問題の命題を段階的に変形し、正解を導く手順を解説する。

まず、含意を論理積や論理和などの基本演算子のみで表現する。

命題 𝐴⇒𝐵 は、論理学的に ¬𝐴∨𝐵 と同値である。 これを用いて、与えられた命題を変形する。

(𝑃∨𝑄)⇒𝑅≡¬(𝑃∨𝑄)∨𝑅

次に、ド・モルガンの法則を用いて否定のスコープを小さくする。

ド・モルガンの法則 ¬(𝐴∨𝐵)≡¬𝐴∧¬𝐵 を適用する。

¬(𝑃∨𝑄)∨𝑅≡(¬𝑃∧¬𝑄)∨𝑅

続いて、論理和を分配して式を展開する。

分配法則 (𝐴∧𝐵)∨𝐶≡(𝐴∨𝐶)∧(𝐵∨𝐶) を適用する。

(¬𝑃∧¬𝑄)∨𝑅≡(¬𝑃∨𝑅)∧(¬𝑄∨𝑅)

最後に、変形した各項を再び含意の形に戻す。

  • ¬𝑃∨𝑅≡𝑃⇒𝑅
  • ¬𝑄∨𝑅≡𝑄⇒𝑅

よって、次のように同値変形できる。

(¬𝑃∨𝑅)∧(¬𝑄∨𝑅)≡(𝑃⇒𝑅)∧(𝑄⇒𝑅)

以上の変形により、(𝑃∨𝑄)⇒𝑅 は (𝑃⇒𝑅)∧(𝑄⇒𝑅) と同値であることが示された。 したがって、正解の選択肢は (2) である。

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